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部活動

夏を終えて 〜ああ もったいない〜

校長 奥野勝也

 

今年の夏は殊の外暑く、高温注意情報が連続して出されました。夏休み中も部活動や実習、課外学習等で登校する生徒の健康が気になりました。

さて、我が家ではこの夏、洗濯機が壊れるという事件が発生しました。長男が大学中に使っていた全自動洗濯機で、購入後15年が経過しています。洗濯はするのに脱水をしないで止まるのです。購入した家電量販店に電話をすると「補償期間を過ぎているので、有料点検になる。部品交換となっても在庫を取り寄せられるか約束はできない。廃棄には処分料がいる。ただし、新規購入なら相談に応じます。」という回答でした。最後に「珍しいくらい長持ちしましたね。」と付け加えられ、褒めていただいたような気分になりました。聞くところによると、マイクロコンピュータ制御の家電製品は数年で制御不能になるようにプログラミングされているとか。そうすることで、新しい商品に買い替え、経済が回るのだとか。「物を大事にする。」という教育は経済の好循環に反することのようです。そこで我が家が下した決断とは、全自動でなく2槽式洗濯機の購入でした。さすがにたらいと洗濯板では家内に申し訳なく、2槽式だと素人でも不具合の原因が分かり修繕も可能ということです。実際我が家には購入後30年近くなる農作業着専用の2槽式洗濯機が現役で動いております。脱水層の蓋を開けても回転にブレーキがかからず、特別なひもを解くと止まる仕組みにしています。洗濯機の原理は回すと止めるの二つでいたって簡単なのです。

エコロジーの視点でもう一つ紹介します。先日、とある老舗の料亭で宴席がありました。中庭には池があって立派な鯉が泳いでおり、格式の高さを感じました。料理は老舗にふさわしく奥深いもので、板前さんが継承してきたであろう味に品が感じられるものでした。(味音痴の私ですが。)私が驚いたのは部屋の下座にあった空の折り箱です。仲居さんに伺うと食べきれない料理は自由にお持ち帰りくださいとのこと。ただし、お客様の責任においてが当店の方針とか。さすがだなと感心しました。ホテル等の宴席では食べきれない料理が残っても、テイクアウトは絶対認められません。安全を保証することができないというのが理由です。食品の傷みが判別できない客が持ち帰りそれを食べ、不幸にも当たってしまい、その結果、店が訴えられるという厄介な問題を回避するには、持ち帰らせないことを最善としているのです。そういえば食品の傷みを、見た目や臭い、食感で判別する術を現代の日本人は失いかけているように思います。「賞味期限」を消費者が自己責任で決められれば、食品ロスは大幅に削減できるのに。私は「究極のエコロジーとは使い切ること」という信念を持っています。「もったいない」を今一度考える必要があると感じた夏でした。

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