11月4日(月)、畜産班にとってとても大きな変化がありました。
5年間、種豚として活躍したデュロック(♂)の出荷です。
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種豚は、4~5年でその役割を終え、最後の役目を果たしに出荷されていきます。
今の2、3年生にとっては、入学当初から毎週顔を合わせ、世話をしてきたブタ。
何とか都合をつけ、2、3年畜産班全員で出荷を見届けることができました。
畜産班を代表して、3年生の小倉さんがその時の心情を伊予農日記に寄せてくれましたので紹介します。
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畜産班3年の小倉です!
畜産班にとってとても大切な豚について書きます。
私達は、実習に欠かせない存在にずっと支えられていました。それが、デュロック(♂)「おっちゃん」です。
おっちゃんの役目は、母豚への種付をすることです。
おっちゃんが伊予農に来たのは5年前、今の新しい種豚のようにトゥルントゥルンだったそうです。
今ではとても大きく、剛毛に育ちました。 見た目の迫力がとても凄かったため、出会った時は怖かったです。
ですが、実習を通しておっちゃんと関わるうちに性格が分かり、とても優しくて人が大好きなことを知りました。
おっちゃんを好きになって3年の月日が経ち、沢山のことをおっちゃんから学びました。
そして、おっちゃんの役目は今日、終わりました。
出荷する『その日』が近いことを知らされてから、おっちゃんに会える日を噛み締めていましたが、『その日』は急遽決まってしまいました。
11月4日、畜産班2、3年生が総動員でおっちゃんの出荷のお見送りを行いました。
出荷のトラックが来るまでの時間を使って、皆で最後におっちゃんの体を丁寧にブラッシングしました。
そして、遂にトラックが到着し、体の大きさから誰もが出荷に時間が掛かると思っていましたが、やはりおっちゃんは最後まで良い子でした。
出荷に掛かった時間は、たったの2分。暴れることもなく、トラックにすんなり乗ってくれました。
おっちゃんの目は、皆に「ありがとう」を言っているような目をしていた気がします。
これでおっちゃんの卒業式は終わりです。

畜産班にとって、命の重さを一番感じることができるのはこの出荷の時かもしれません。
命に感謝することはとても大切です。私達は、畜産で命の大切さについて学んでいます。
農業祭で、おっちゃんの毛で作ったブラシを展示しています!
ぜひ、剛毛なおっちゃんの毛と移動動物園の豚を触って硬さを比べてみてください!
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畜産班のこれまでの卒業生もお世話になったデュロック(♂)。
この学年は「おっちゃん」と呼んでいましたが、昨年の卒業生は「あべさん」と呼んでいたり。
いろいろな愛称で可愛がられていましたが、一足先の卒業です。

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