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「高校生海洋環境保全に関する公開研究発表会」で 伊予農業高校の2年生が最優秀賞を受賞

2023年2月22日 15時40分
環境開発科

 「令和4年度 高校生による海洋環境保全に関する公開研究発表会」において、伊予農希少植物群保全プロジェクトチームの2年生が松前町塩屋海岸に堆積する肥料起源マイクロプラスチックについて調査・研究した結果を発表し、最優秀を受賞しました。
 授賞した研究は、塩屋海岸で2~3㎜程の大きさの球状のマイクロプラスチックを見つけ、これが被覆肥料と呼ばれる化学肥料の殻であると知ったことをきっかけに、その種類や漂着量を1年間にわたって調査したものです。
 調査の結果、満潮線上では1m²あたり802個の肥料起源マイクロプラスチックが堆積していることが分かりました。また、漂着したマイクロプラスチックを種類別にみると、化学肥料殻が59.5%を占めており、瀬戸内海の他海岸と比較しても非常に高い割合であることが分かりました。さらに、その漂着特性から発生源とみられる水田からの流出を防止することが有効な対策であると推察しており、今後は調査の結果を農家の方々にも広く啓発していきたいと考えています。